プラセンタの副作用で乳がんになるって本当?気になる噂を徹底解析!

アンチエイジングや美容と健康の為にプラセンタを使ってみようと思っているけど、その安全性や副作用が気になっている…という方は意外と多くいらっしゃるのではないでしょうか?
「プラセンタの副作用で乳がんになる」という情報がちらほらと流れていますが、事実は一体どうなっているのでしょうか?
この記事では、プラセンタの副作用で乳がんになるリスクがあるかどうか?という点について詳しく紹介していきます。
この記事でお伝えすること
プラセンタと主な副作用について
プラセンタとは人や馬・豚などの動物の胎盤から抽出したエキスの事です。
医療機関で処方されている「ヒトプラセンタ」ですが、厚生労働省から認可を受けて医療薬として扱われているのでその安全性はかなり高いものです。その為、重大な副作用の報告は一度もないとされています。
市販されているサプリメントやドリンクも、各メーカーの厳しい管理のもと検査され、熱処理を行われ製造されているので高い安全性と品質で販売されているので、問題はほぼないと考えられます。
体の変化を副作用ととらえる事も
しかし「プラセンタの副作用がゼロ」とは言い切れないそうです。
プラセンタを摂取し始めると体の機能が正常化したり、ホルモンバランスが整っていく課程の中で、生理周期が早まったり出血量が多くなるという現象も起きます。
他にも、腸の活動を活発にしてくれる作用で便秘が解消して便が軟便に変わる、という変化が起きる事もあるそうです。これらの変化を好転反応としてとらえるか、副作用としてとらえるか、個人差があるという事ですね。
食品同様でアレルギー反応も
主に副作用としてあげられているのは、アレルギー性皮膚炎です。
プラセンタ成分の中にはタンパク質やアミノ酸が含まれているため、食品や食材同様に食物アレルギーとして反応してしまい、人によっては皮膚にかゆみや赤みを生じることもあります。
もともと食物アレルギーのある方や、アレルギー体質の方は医師に相談してから摂取をする方が安心かもしれませんね。
プラセンタと乳がんの関係について
では、女性ホルモンのエストロゲンを調整してくれる作用があるプラセンタですが、本当に乳がんのリスクはあるのでしょうか?
乳がんになりやすい人の特徴と条件は?
まず、どんな人が乳がんになりやすいのかをお伝えしていきます。
乳がんになりやすい人の特徴として、女性ホルモンの「エストロゲン」の量が大きく関係してきます。一般的に乳がんになりやすい人の条件として下記があげられています。
- 出産経験がない人
- 高齢出産の経験がある人
- 40歳以上の人
- 初潮が早かった人
- タバコを吸う人
これらの条件に当てはまる人が乳がんのリスクを増やす理由として、エストロゲンの分泌量と活性酸素の数が関係していると考えられています。
妊娠中や授乳期はエストロゲンの分泌が止まるため、乳がんのリスクが減ると言われています。出産経験がない人の乳がんのリスクが上がるのは「エストロゲン」が出続けているからだそうです。
他にも、エストロゲンの分泌が急激に減る40代で乳がんの発生率が高まるメカニズムにはこうです。
分泌量が減るエストロゲンを、体内で少しでもたくさん受け止めるため「エストロゲン受容体」というものが増え、それががん細胞と結びついた時に乳がん発生の原因の一つになるという事です。ですからエストロゲンが多過ぎても少なすぎても、乳がんの原因になり得るという事です。
さらに、喫煙は多くの活性酸素を発生させ、体内の細胞を酸化させがんの発症リスクを高めると言われています。大量に発生した活性酸素は乳がんだけでなく様々な癌の原因になるリスクを高くするのです。
乳がんリスクは極めて低い
エストロゲンが増減し、ホルモンバランスが崩れる事で乳がんのリスクが増える訳ですが、プラセンタは女性ホルモンのバランスを整えてくれる作用があるので、乳がんの原因になる可能性は極めて低いと考えられます。
更年期障害などに使用されるホルモン補充療法で、乳がんのリスクが高くなるという情報から「プラセンタに乳がんリスクがある」と誤認されたのかもしれません。
体内で不足してきたエストロゲンを補充する為のホルモン補充療法と、ホルモンバランスを調整するプラセンタは別物なのです。
乳がんや子宮がんの予防にもなる
プラセンタには乳がんのリスクがない上に「がんを予防してくれる」という説もあります。それはプラセンタがホルモンバランスを調整する作用を持っているので、子宮がんや乳がんを抑制する為に効果を発揮すると言われています。
他にも、活性酸素を除去してくれる働きをしてくれるので、がん予防に最適だと言われています。喫煙だけでなくストレスや疲労によっても活性酸素は発生するので、非喫煙者の女性にとってもプラセンタの役割は大きいものとなります。
ただし、もしも癌であると診断された場合は、医師のほとんどがプラセンタをふくむ全てのサプリメントの使用をやめるように指導を行います。
さらには、乳がんの中にはエストロゲンの影響を受けて増殖するタイプのものもあるそうなので、プラセンタサプリやプラセンタ注射を摂取する際には、医師への相談と定期的な乳がん検査が必要となるのではないでしょうか。
まとめ
プラセンタの副作用で乳がんリスクがあるのか?という疑問について調査した結果を紹介しましたがいかがでしたでしょうか?
実際のところ、乳がんとプラセンタとの因果関係を検証した実証データがないため、その関係性は明確になっていないというのが現状です。
ただ、きちんと調べてみると、プラセンタが乳がんの原因になるとは考えにくいという専門家も多く、がん予防としても活用されているという事が分かりましたね。
医療薬としても使われているプラセンタは安心して摂取できる成分だと言えます。とはいえ、厚生労働省が「プラセンタは癌の予防になる」といった情報を発信している訳ではなく、あくまで専門家や医師の見解なので、健康補助や美容の為にプラセンタを使用する事をおすすめします。
(2018年9月現在)